こころのこと。

人生ハードモード。親ガチャを盛大に失敗した私の回復記録。笑

拗らせアダルトチルドレン☆本音が言えない環境

 ちょっとまた昔のことを書いてみる。

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〈可愛いものや綺麗なものが好き〉は

恥ずかしいことだった幼少期

 

 幼い頃からの貧乏症が抜けず一番欲しいものを買うという発想がないことに25歳をすぎるまで気づかなかった。訳がわからないのだが、一番はどうせ無理だから3番あたりを選ぼう。一番好きなものは好きというと酷い目に遭うから選ばないでおこう。というのがクセになっていた。本当に好きなものを好きだと真っ直ぐいうことも苦手になっていた。

というのも、よくよく自己分析すると本当に好きなものを好きと正直に伝えた結果、バカにされたり笑われたりすると精神的ダメージが大きいからだった。

 

小学生の頃流行っていた、セーラームーン。私はセーラーマーズとビーナスが好きだった。本当は。マーズの強いところと熱い情熱にすごく憧れた。仲間を守り抜く意志の強さも憧れだった。

そして、セーラービーナスの優しくて女の子らしいところにもすごく憧れていた。彼女はキラキラ輝いていて理想の女の子だった。今はアリエルも憧れだ。

 

 

でも、絶対絶対そんなことは言えない環境だった。どれだけバカにされるかわからなかったし、本音を言ったら〈可愛いと思われたいからって言ってる。かわい子ぶるんじゃない。〉と言われたから。

 

〈ぶりっ子〉と言われることの恐怖

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ぶりっ子とはなんなんだ。

 

小学2年生のときに後に大事な友達になる子が、オレンジの可愛らしいパフスリーブのドレスで学校に来たのだ。今でも覚えている。カボチャを思わせるような、ディズニーのプリンセスが着るような可愛らしいドレス。

チュールがたくさんあしらわれていて、お母さんが作った手作りのようだった。鮮やかなオレンジで確かに学校には不向きかもしれない。でも、とても素敵だったことは確かだった。

 

彼女は当時隣のクラスだったのだが、

休み時間に教室の横で大泣きしているのを見かけた。

 

なんで泣いてるのだろう?気になって見てみると、着ているドレスがおかしい、似合ってない、可愛い子ぶっててぶりっ子だ!と女の子たちに泣くまで言われていた。

これには私も衝撃な反面、思い当たることもあって遠目に見るしか出来なかった。

 

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私自身、母親の影響もあって花や動物が好きだったのだが一度友達に話したときに〈お花が好きって言って可愛い女の子だと思われたいんでしょ、ぶりっ子!〉と言われたことがあったのだ。それは衝撃で可愛いのや綺麗なものを好きだと言ってはいけないのだと暗黙の了解で理解した。

 

また、幼稚園の頃入園当時言葉遣いがとても綺麗ですねと先生から褒められた私。

 

卒園の頃には言葉が汚くなったと母は嘆いていたが、私はどんくさくてトロくてすぐ泣く上に言葉遣いがいいこともありよくいじめられていた。食が細くて気持ち悪くなることが多く、せめて食べられるものをと毎日お弁当に果物ばかり持っていっていたことも災いしていた。

お弁当がおかしいと毎日言われ、男の子に泣くまで追い回されたし毎日の様に意地悪をする子が2人いて幼稚園は大嫌いだった。

そんな私が目立たなくなるようにするにはみんなの真似をして染まるしかない。言葉が荒れ始めるといじめられることも減ったのだった。

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猫の死骸を触れと言われた。

卒園が近くなった頃、友達の女の子の誕生会に呼ばれた。私は正直その子があまり好きではなかった。だって意地悪だったから。でもみんな仲良くしなさいと先生に言われていたから仲良くしていた。

 

その誕生会には私を含めて7人呼ばれたのだが、同じ歳とは言え私が2月生まれで一番下だった。

 

その日、その子の住む団地の棟の下で猫の死骸を見つけた。冬の迫った秋だったと思う。すでに腐っていて目のところからたくさんウジ虫が溢れていて怖かった。死を目の当たりにしたのはあれが初めてだった。

それを誕生日の彼女が、

 

「女王様の命令よ、猫の死体を触りなさい!」

 

と私に命令したのだった。

理由は一番小さいからだったのだがその時、他の子たちが全員彼女サイドについたのには本当にびっくりした。

みんなを敵に回しても、猫の死体なんて怖いし触れるわけもなく泣きながら走って帰ったのだ。帰って母親にそのことを話したがその後なにもなく、なかったことにされたのが私の中では衝撃だった。そうだ、私には守ってくれる人なんていなかったのだ。再確認した出来事だった。

 

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綺麗なものや綺麗な風景、綺麗な花、可愛い動物。

そういうものを愛でることは

 

可愛いと思われたいからやる。

ぶりっ子!

 

みんなそういう認識だった。(どうかしてるぜ。)現に、虐められる対象になる子は、優しい子やおっとりした子、のんびりした子が大半でその子たちは意地悪されてよく泣いていた。

 

ある時、セーラームーン誰が好きでした?と職場の子に無邪気に聞かれたときにセーラームーンと答えて、ハッとした。

 

👩‍🦰〈私、別にセーラムーンが好きだったわけじゃない。セーラムーンはみんなが好きだったから私も浮かないようにセーラムーンって答えてたんだ。え、、私、誰が好きだったんだっけ。。?〉

 

それすらわからないくらい私は私のことが分からなくなっていた。怖。。。

私は、そうだ、マーズとビーナスが好きだったんだ。

それを受け入れるのに今更ながら本当に勇気がいった。だってごまかし続けてきたし。

 

👩‍🦰「‥…私が好きって言っていいのかしら?…なにか申し訳ないなあ。。。」

 

「笑われたりバカにされるから好きなものを正直に好きって言えない。」

 

 

それは、なにが好きでなにが嫌いかわからなくなる一つの要因だった。

女性らしさや綺麗なものを受け入れ難くなったのもその辺りが関係していると感じていた。

 

👩‍🦰「しかし、今思うと何でもかんでもぶりっ子って。歪んでるよなあ。意味わからん。」