拗らせアダルトチルドレン☆約束を守るということ
そもそも、
私にはもともと幼いとき
約束を守るという概念がなかった。
そんなことにすら気づかないころからそれは刷り込みされていた。
17時が門限でその約束は守っていた。
約束は守らなきゃいけないものだから守っていたわけではなく怒られるのが怖いから守っていた。基本的に仕事を始めるまでそれは変わらなかった。
と、いうのも周りに
約束を守ってくれる大人がいなかったからだ。
言ってしまえば
約束やお願いは何度頼んでも守られた試しがなかった。
親の気分で決まる。
つまり約束は効力のないものだった。
それは肌で学んでいたし
彼らが言ったことは守られないものだった。
その約束という効力を発揮するのは
親や大人の特権であり
その約束を私が守る理由も怒られたくない
叩かれたくないが主な理由だった。
うちの家族では
私や妹の意見が通ることはほぼなかったし
私は言われたことはこなしていたが
約束だからというわけではなく
怒られたくないからやっていた。
やらないとあとあと面倒だからだ。
怒られて嫌な思いをするくらいならやるという感じだった。
思い返せば、それは支配だなあと思う。
妹は早々に
同じように親の話を聞かない
言われたことはやらないと決めて本当に賢いと思う。
私は長女だったので
その支配にきっちりハマり
怒られないために言われたことはやるというのが行動のベースになった。
そして
妹は約束は守らない
言われたことはやらないから面倒な頼みごとは全部私にまわってくるようになった。
約束を守らないというのは
感覚でいうと
嫌よ嫌よも好きのうち、
みたいな感覚と言ったらいいだろうか?
私たちがお願いしても
約束にはならず大抵忘れられ
それに対して怒ると親は
「忘れていた」
「また今度ね」
「しょうがないでしょ!(怒)」
このパターンが多く
それが染み付いて約束は守ってもらえないものという認識になった。
守られないものに効力はない。
なので
のちに本当に苦労したのだが
人と約束しても
〈それが本当なのか?
それとも社交辞令なのか?〉
がわからないのだ。
ほとんどの普通の家庭で育った人には言ってる意味がわからないだろうと思う。
でも、本当に私たち子供から親にお願いして交わした約束は守られないものだったのだ。
しつこくいうと逆切れされるのがパターンだった。
何度もいうと何回聞くの!
と悪くないのに怒られ続けたせいで萎縮してしまい、相手は親ではないのに怖くて確認が取れない結果、放置。
とりあえず確認していない以上わからないから当日は動けるように空けておいて、こちらからはそんな約束してないと言われかねないので連絡できない。
みたいなパターンが染み付いた。
私の当時の友達はみなこの行動パターンが染み付いていたので
うち以外も親の支配と
恐怖から動いていた人が多かったように思う。
そしてこの支配は
謎に親と離れても
刷り込みされていて
おかしいとさえ思わなかった。
周りも似たようなものだったから。まともな家庭の人は私の周りにいたのだろうか?
そして、悲しいことにうちの親も周りの子の親も、きっと同じことを親からされていた。
言いたいことは言えなかったしそれがおかしいことなんだと気づくまで非常に長い時間がかかった。
おかげで支配欲の強い変な男と付き合って
言いたいことが言えず従順に黙って我慢する都合のいい女を長くやる羽目になったのである。
本当に二番目はもうこりごりだ。