過去からの負の連鎖③脈々と受け継がれるマイナス
私の人生を見ても、
自分という存在を考えるときに
親・兄弟・祖父母そして自分の子供までを一連の流れとして考えると今自分が何故そうなってるのか、悩みの根底にあるものがすごく良く見えてくる。
これは、私に限らずみんなそうだと思うので、自分の場合は??
と考えてみるとよく見えてくることがあると思う。
私の家族の場合は、
負の連鎖が代々続いてしまっている。
マイナス思考をはじめ、
やらされている感・どうせできるわけない感・自分で決められない感・早く人生終われ感
と、たくさんのできないが充満している。
そして、劣等感がその中心部にある。
30歳くらいまでの私は、
人一倍向上心はあったけれど、
楽しいことは特になかったように思う。
目的思考で、
達成感は好きだったが、
達成したところで満たされることがほとんどなかった。
いつも不安定で、
なにかに追われるように生きていた。
本音で話すことはほとんどなく、
いつも人に気を遣って疲れ果てていた。
否定されて育ってきたから、
本音を話して笑われるのが恥ずかしかったし、
本音を言ってこれ以上傷つくのは嫌だった。
すでに傷だらけでボロボロだったから。
さらに傷ついたら壊れてしまいそうだったのかもしれない。
なので、本音は言わなかった。言わなければ否定されても平気だから。逃げ道を常に考えていた。
頑張っても頑張っても自分に自信は持てなかったから。
バカじゃないの?
とは言われても、
それいいね!
なんて言われたこともなかったのだ。
自分に基準などはあるはずもなく、
人にどう思われるか。
どうしたら恥ずかしくないか。
それがとても大切だった。
本音で受け入れてもらえるなんて到底思えなかった。
以前聞いた、サーカスの象🐘の話がある。
捕まえられてきた幼い象は、柵に入れられる。
はじめは逃げようと全力で暴れるのだが、殴られるうちに、逃げることは無理なのだと諦めるのだ。
そのうちに柵を外しても逃げることはなくなる。
逃げられるのに。
どうせ無理なのだと諦めてしまうのだ。
これを私も無意識にやってきたのだった。
周りから愚痴や不満、ブスだの、バカだの、お前にはできるわけがないと言われ続けて表向きは〈そっか。〉と思っていたが、内心はやはり辛すぎて、無意識に自分で自分を諦めたのだろう。自信に繋がる経験はなかった。
どうせ自分にはできるわけがない。
私なんてバカだから。
私なんてブスだから。
私なんてデブだから。
私なんて貧乏だから。
私なんているだけじゃ役に立たないから。
私なんて。。。
それは、
親も、
その前の祖父母も、
さらにその前の先祖も、
多分みんなが心の中で
何度も何度も何度も繰り返してきた言葉。
それもごく当たり前に、口にして子供に伝えてきた言葉。
なんの疑問もなく繋がってきた連鎖。
「なにくそっ!」って負けん気に繋げる人もいるかもしれない。
でも…私には無理だった。
それは何世代も代々続いてきた、
劣等感が織りなす負の連鎖だった。