劣等感と愛情不足と依存症、お金の関係性①
心の病は劣等感と密に関係している。
ギャンブル・借金・薬物・アル中・買い物依存症。そういったもののほとんどが心の病に分類される。私は、思い返せば鬱・借金・買い物依存症とやり尽くしているので、ほぼそれらの根本原因は突き詰めると私の場合劣等感と愛情不足に起因していた。
若い頃、問題だらけだった私はなぜこんなにも自分は生きづらく苦しいのだろうと悩んだ。
その理由が知りたくて心理学の本を読みあさり、内観を繰り返してみると劣等感が原因だと思い当たった。
劣等感があるといつも人と比較して悔しいという感情が付き纏うのだ。なぜかよくわからないけどいつも悔しいし、自分が不当に扱われていると感じる。そしてその思いを抱えて生きることになる。悔しい気持ちや人より劣っているという気持ちを抱え続けるのは辛いから、そのストレス解消、ガス抜きとして依存症になるようなのだ。
劣等感の克服。
内観を進めながら感情の解放を繰り返した。何年もそれを続けた。不思議なもので、だんだんと劣等感が抜けてくると欲しいものなんてほぼなくなった。これには私自身驚いた。
結果お金もそんなに使わなくなった。買い物依存症の原因は劣等感だったのだ。劣等感をさらに突き詰めると核は愛情不足、自分の存在不安だった。
今日はかつての私みたいな人が周りにいる人やその本人に向けて書く話。
そもそも色々依存症的な問題を起こすのは自分がキライだから。
私も当時自分が大キライだった。私は人より劣っていて人の何倍頑張ってもいつも不安で何かに追い立てられるように生きていた。借金にハマったのも思い返せば自分に自信が全く持てなかったからだ。
幼い頃から〈お金がない、お金がない〉と言われ続けて、何をするにもお金がかかる場合は親から嫌な顔をされた。
給食費の話や学校関係の必要経費の話をするのもかなり勇気が必要だった。親にお金の話をするのは何より嫌だったし、〈またお金がかかるの〉と毎回ため息をつかれるので辛かった。
私にはお金をかける価値がないと毎回暗に言われるようで本当にお金の話は嫌だったのだ。
大人になると、その幼い頃からの憂さ晴らしをするようにこれでもかと着飾って自分にお金をかけた。そもそもお金よりも価値がないと暗に言われ続けたことが本当に許せなかった。だからこそ無駄に自分にお金をかけた。お金をかける価値がない私を払拭したかったのだ。
シーズンが変わるごとに服は20着は買ったし、それ以外でも化粧品・靴・バッグ・エステ・脱毛・補正下着とこれでもかとお金をかけた。
それこそ大金を自分に費やしたが、悲しいことに長年言われ続けたこともあり私自身、お金より私には価値がないと思うようになっていた。(しかし、これは深層心理だから当時の私にはわからなかった。)
だから、余計に身なりや持ち物にお金をかけた。思い返せば、価値がない私でも持ち物にお金をかければ多少の価値は付くだろうといった思考だろう。
しかし、どんなに買い物しても物では心の隙間は埋まらなかった。欲しいものを買って満たされるのは一瞬で次の瞬間にはもう他の物が欲しかったし、心が満たされることはなかった。
さらに深く内観をすると。
深層心理では家族や自分を不幸にし続けたお金が大嫌いだったのだ。お金のせいで大変な目に遭ってきたし、お金がないせいで親からも大事にされなかった。
そんな不幸の元であるお金を持ってるのがただただ不快。だから使い切ってしまう。長年貧乏だったのもあって、お金があると居心地が悪いのもあるのだ。ない方が慣れてて安心感があるという悲しみ。
心理って本当に不思議なもの。深層心理ではそう思っていて、でも表層意識ではお金大好きだった。
複雑難解だ。ことお金は複雑な感情を抱えている人がほとんどだと思う。
貯金しなさいって何度言われてもやる気には全くならなかった。
女性は買い物依存症。男性はギャンブル。
ギャンブルや買い物依存症は男性と女性で出方が異なるが、大元は同じだ。
劣等感と愛情不足による不安やストレスのガス抜きが依存症。大体それだと思う。
私は体感して突き詰めて自分なりに答えを探し求めてきたけれど、結局そこに行き着いた。
借金や薬漬けなどになるとそれこそ回復は大変になる。原因は心の問題なのだ。
いきなり警察に捕まったから、借金完済したから回復とはならないし、心の闇に光を当てて根本回復をしないと繰り返してしまう。
繰り返すうちに周りが離れていき、さらに孤独に転落してしまう。悪循環なのだ。
原因となった劣等感と愛情不足をなんとかしないと完全回復はないだろう。
薬物治療と合わせて心のケアがとても大切だ。
②に続く。