拗らせアダルトチルドレン☆怒るとソワソワする家族②
その日は、妹が上の子を塾に送って、下の子はお留守番にしよう、と言う話だったのだ。
ちなみに、私は独身なので妹の子😊
自転車に前と後ろで2人乗せるには、もう無理なほど、2人は大きかったから。さすがに事故の危険もある。
下の子もそれに納得していたのだが、
いざ、出かけるタイミングになると自分も連れて行けと泣き喚いた。
歩いて二人を連れて行くには距離がありすぎたし、車を出すにしても、その日は旦那さんが使っていてどうしようもなかった。
時間も押し迫ってきていた。
母は仕事から帰ったばかりでぐったり。
私は疲れて手が回らない母の代わりに掃除・洗濯、食器洗いの他、通常できない布団干しや、ベランダの清掃とバタバタしていた。
そんな中、父は、というと。
彼は無職で一日中テレビをぼんやり見ていた。毎日はその繰り返しであり、ニュースや政治の批判ばかりしていた。高齢ニートなのである。家族のために働くという気は全くない。外で仕事をしろという話ではない。家族やだれかのために動くという気がないのだ。
せめてこんな時は下の子を公園や散歩に連れ出してくれたらとても助かるのだが、、、頼んだところで絶対にやらないし、
👴〈なんで俺がやらなきゃなんないんだ〉
ネチネチ文句を言われるのが関の山なので私はいないものとしていた。
思えば頼んだことや約束を守ってもらったこと、一回もないな、と父を横目に見ながら思った。
もはやイライラすらしない。
小学生の頃、見たいアニメが21時からで、どうしても見たいから起きていたいとお願いしたがビデオを録画しといてやるから寝ろと言われてどうにもならなかった。絶対録画すると約束した。
しかし翌朝、案の定父は酔っ払って寝ていて録画を忘れた。
また、中学生くらいの時、気分が悪くて学校を休んだのだが。
昼過ぎにもう我慢できないくらいの吐き気に見舞われ、トイレに間に合わなくて、トイレの前で盛大に嘔吐したことがある。
その日、父はなぜか家にいたのだが、吐いた私を見て、
👴「うわあ〜〜〜!!」
一目散に家から逃げ出したのだった。
それきり夕方まで戻っては来なかった。
あとから聞いたら時間を潰しにパチンコに行っていた。
私は具合が悪い中、自分が戻したものをぼんやりと掃除した。
👩🦰〈自分が吐いたんだ、片付けるのは仕方ない。それはいいよ。でもさ、全力で逃げ出すって。アイツなんなんだよ。せめて大丈夫とかないわけ?〉
それまで裏切られたと思うことは数知れずあったが、これは結構トラウマになった。
小さい時よく聞かされた話で、
どこかの中国あたり?の王様が
国を追われて逃げる途中に敵から追い詰められた。
追手を振り払うため、荷台を軽くしたい。
王様は、荷台を軽くするために乗っていた自身の子供を蹴落としたそうだ。
というのも、
子供は自分がいればまた作れるけれど、
自分の代わりはいない。
というような内容だったと思う。
いつも父が笑いながら話すその話を、
そうなんだ。
とぼんやり聴いていた。
当時、そんなことには気づかなかったが、無意識のうちに私の男性不信と、男は信用ならないという思いはそういった経緯から形成されていったのだろうと思う。
そっか、なんかあった時は、王様がしたみたいに、私と妹は一番に蹴落とされるのね。。。。
ある程度の年齢には、私は男の人が苦手だった。なんでかはわからなかった。