スラム育ち・幸せな子供を見ると心がチクッと痛む話
妹が持っていた本。なにこれうちのこと笑?
『スラム団地』という松田奈緒子さんによる幼少期を描いた漫画。思わず手に取って開いてみたが、もう私の子供時代まんまの世界観にかなりの衝撃を受けた。当時、わたしもやばいとは思っていたが、やはりスラムだったよなあ。
子供時代、まともな大人見たことなかったし。
今、姪が4歳。
世界の全てが自分中心に回っていて、思い通りにならないと泣き喚く。わがまま放題。
本当にプリンセスだ。将来はプリキュアになりたいらしい。しかし、わがままがある程度許される環境があることにホッとする。
ダメなことはもちろんダメと諭す。が、私や妹の悲しみを繰り返してはいけないという思いが強く、出来るだけ一緒に遊ばなきゃ、子供だからとそれなりの対応をするのではなく一人の人間として向き合わなきゃと思って接するようにしている。子供だって適当に扱われる人には懐かないのだ。
私の子供時代。
大人は非常に無関心な人ばかりで、お正月や集まりの時など子供そっちのけで酒盛りや自分たちの談議を繰り返していた。
子供はあっちで遊んでなさい。
よく言われた。
子供が好きでもない、かわいがりもしない、お金もないのになぜ産んだのだろう?
いまだ謎だ。
遊んでくれる大人はほとんどおらず、気まぐれで遊んでくれる場合もお正月などの時期でオセロなどでお年玉をかけさせて巻き上げることや、布団で簀巻きにして放置、それを泣くまでやったり、からかうというよりバカにし続けて泣くまでやる。子供が嫌がることは楽しいからとことんやるのだ。
わがままを言ったら、置き去りにされたし、言ってもわからないからと有無を言わさず叩かれる、可愛くない子と言われる、容姿を貶される。
そんなことの繰り返しで私や妹には子供らしい子供時代はなかったなと思う。泣いたり、わがままを言うことは受け入れられないばかりか叩かれることになるので何も言わない子に育った。
親がそんなだから大人は守ってくれる人たちにはならない。彼らは無条件で信頼なんてできないからだ。
私も妹もあの環境下で生き残るために必死だったし、母もなぜ父や父方の身内から自分の子供がいじめられていたのに助けてくれなかったのだろう。思い返すと本当にやり切れない。
むしろ父たちがやりすぎて私が死んでおけば事件になったのかなとたまに思う。虐待死なんてあれの延長でやる方は悪気などないのだろう。
姪のわがままを見ると子供らしいなと思う反面、私たちにはわがままを受け入れてもらえる環境はなかったなあと淋しくなる。いつも一人で抱えて耐える性質になったのも幼少期の影響があるのだろう。いまだに人に助けてが言えない私がいる。
先生や周りの大人、なんかみんな変。
- Wさんの旦那さん
妹が先日話していて仰天した話がある。
母と知り合いのWさんの旦那さんが子供のころ酒乱で(今もかも)いつも酔っ払っていた。
あるとき妹とYちゃんに、室内から、
W旦那〈うちに遊びにおいで〉
としつこく誘ってきたそうだ。
当時妹は小学低学年だったが、子供ながらに〈やばい人だ、絶対行ったらだめだ〉と思ったそうだ。今思えば小児愛みたいな感じだろうねと言っていて怖かった。
👩🦰〈あのおじさんいつもニヤニヤしてて気持ち悪かったがそこまでとは!〉
母親にはなんとなく気まずくて言えなかったそうだ。私も当時、親には色々本当のことは絶対に言えなかったから〈そうか〉と答えた。何故だかわからないが本当のことや親に迷惑がかかりそうな話は自分が被害者だとしても絶対にできない空気が漂っていた。
- 小学校のA先生
感情の起伏が激しく、給食が食べられない子はわがままだからと他の子たちが5時間目の授業をする中食べられない子だけ給食を続行。
泣いても絶対許さず食べ終わるまで片付けることは許さない。
些細なことでキレ、授業を放棄して畑に行く。その度に毎回毎回、先生を畑まで迎えに行くために会議が何度も行われた。クラス全員で謝るまで許さない謎のキレキャラ。
- 小学校の家庭科の先生
ヒステリックで切れると手に負えないので子供ながらにみんな怒らせないように気を使っていた。キレすぎてナップサックを作りながら自分の指まで縫って鮮血が飛び散ったのは今でも伝説。いつも生理中みたいなメンタルの持ち主。
- 猫をやたら可愛がる猫おばさん
自宅で飼えばいいのに謎にスーパーの裏地に勝手に小屋を建設、猫を大量に飼う。小屋に近づくと激怒して汚い言葉を発しながら追いかけてくる。超怖い(自分の土地じゃないのに謎)。
- 謎のお兄ちゃん
19歳、20歳くらいだが、同じ年くらいの人には馴染めないようでいつも公園で小学生とばかり遊んでいた。男の子はいいが、女の子達はちょっと怖いのでいつも警戒していた。
ざっと思いつくだけ書いたが
ちゃんと考えたらもっともっと出てくると思う。特にA先生は小学時代4年間受け持ってもらったが本当に伝説。たくさんのエピソードがある。あんな変わった人なかなか出会えないからだ。今思えばよく先生になれたなあと感心する。
そのうち幼少期の話はスラム団地の人みたいに、さくらももこみたいに、面白く書ける時が来たらいいなーと思う。
思い返せば非日常感のある話ばかりだから。